Red Hat 系 Linux で nginx.org の nginx に入れ替え！

はじめに 🚀

Red Hat 系 Linux で nginx を運用していると、「もっと最新の nginx を使いたい！」「公式の nginx.org のバージョンに切り替えたい！」と思うこと、ありますよね？

私の環境は Stream App の nginx をインストールしていたためサーバーの保守などの手間がかかっていました。

でも、いきなり削除して入れ替えたら、WordPress サイトや他のWEBが動かなくなるリスクも…。

そこで今回は、個別バックアップを活用して nginx を公式リポジトリからスムーズに移行し、WordPress サイトを無事に動作させる方法 を解説します！

この手順を実行すれば、失敗のリスクを最小限に抑えつつ、最新の nginx を運用できます！ 💡

作業は自己責任で行ってください。
念のためフルバックアップを取得してください。

✔ nginx アップグレード & WordPress 動作チェック ToDo List

目的: nginx を削除・再インストールし、WordPress サイトの動作確認まで行う。

✅ 公式リポジトリを利用するポイント

セキュリティの向上: 公式リポジトリの nginx は定期的にセキュリティアップデートが提供される。
最適化のメリット: 公式リポジトリでは、最新のパフォーマンスチューニングが適用されたバージョンを利用できる。
公式サポートのメリット: nginx.org のリポジトリ版は、ドキュメントやフォーラムを含めた幅広いサポートが利用できる。

📌 Step 1: nginx の個別バックアップ（安全確保）

まずは、設定ファイルや証明書をバックアップして、万が一のトラブルに備えます。

🔹 設定ファイルのバックアップ

sudo cp /etc/nginx/nginx.conf ~/backup_nginx.conf

sudo cp -r /etc/nginx/conf.d ~/backup_conf.d

🔹 SSL 証明書のバックアップ

sudo cp -r /etc/letsencrypt ~/backup_letsencrypt

🔹 その他の重要ファイル

sudo cp /etc/nginx/mime.types ~/backup_mime.types
sudo cp /etc/logrotate.d/nginx ~/backup_logrotate

(オプション) SELinux やポートの情報もバックアップしておくと安心。

sudo semanage fcontext -l | grep nginx > ~/selinux_nginx_backup.txt
sudo ss -tulnp | grep nginx > ~/nginx_ports_before_upgrade.txt

📌 Step 2: nginx の削除 & 再インストール

🔹 AppStream 版の nginx を削除

sudo dnf remove nginx nginx-core -y

🔹 nginx.org 版をインストール

sudo dnf install nginx -y

🔹 バージョン確認

nginx -v

この時点で、nginx のバージョンが公式のものになっているかをチェック！

📌 Step 3: 設定ファイルを個別バックアップから復元

バックアップした設定ファイルを確認し、適用していきます。

🔹 nginx.conf の復元

diff -u /etc/nginx/nginx.conf ~/backup_nginx.conf

👉 差分を確認し、適宜 /etc/nginx/nginx.conf を編集。

🔹 conf.d ディレクトリの復元

sudo cp ~/backup_conf.d/* /etc/nginx/conf.d/

🔹 SSL 証明書の復元

sudo cp -r ~/backup_letsencrypt/* /etc/letsencrypt/

🔹 その他の設定の復元

sudo cp ~/backup_mime.types /etc/nginx/mime.types
sudo cp ~/backup_logrotate /etc/logrotate.d/nginx

📌 Step 4: nginx の設定チェック & 再起動

🔹 設定ファイルのチェック

sudo nginx -t

👉 エラーが出た場合は、設定ファイルを修正！

🔹 nginx を再起動

sudo systemctl restart nginx

🔹 nginx の動作確認

sudo systemctl status nginx

もしポート 80 や 443 が開いていなければ、以下を実行：

sudo firewall-cmd --add-service=http --permanent
sudo firewall-cmd --add-service=https --permanent
sudo firewall-cmd --reload

📌 Step 5: WordPress サイトの動作チェック

🔹 ブラウザでサイトを開いて確認

👉 https://yourdomain.com でアクセスし、ページが正しく表示されるか確認。

👉 管理画面 (https://yourdomain.com/wp-admin) にログインできるかチェック。

🔹 PHP-FPM の動作確認（必要な場合）

sudo systemctl status php-fpm

もし php-fpm が動いていなければ、起動：

sudo systemctl restart php-fpm

🔹 nginx のエラーログをチェック（必要な場合）

sudo tail -f /var/log/nginx/error.log

✔ まとめ

この手順でやれば、ミスなく nginx をアップグレードし、WordPress も正常動作できる！ 🚀

✅ 公式リポジトリの活用でセキュリティ・最適化を実現
✅ 個別バックアップで安全確保
✅ nginx の削除 & 再インストール
✅ 設定ファイルを適用（新しいバージョンと比較しながら復元）
✅ WordPress の動作確認（ブラウザ & ログチェック）

🎯 この ToDo リスト通りに進めれば、失敗のリスクはほぼゼロ！ 🔥